蚤の市とは
蚤の市とは、主に中古品や骨董品、古着、古書、雑貨、民芸品などが販売される市場やイベントのことを指します。出店者はプロの古物商から趣味で集めた品物を売る個人までさまざまで、そのため品揃えも非常に多種多様です。
蚤の市は、一般的に屋外の広場や神社、寺院などの境内で開催されることが多く、定期的に開催されるものや年に一度の特別なイベントなどがあります。
蚤の市の魅力は、独特の雰囲気や出店者との交流、そして掘り出し物を見つける喜びにあります。値段交渉が可能であることが多く、購入者は自分にとって価値ある品物をお得に手に入れることができます。
また、歴史や文化に関心がある人にとっては、蚤の市は日本の伝統や過去の暮らしを知る機会でもあります。さまざまな品物の中には、日本の歴史や工芸技術を感じさせるものも多く見られます。
蚤の市は、買い物だけでなく散策や写真撮影も楽しめるスポットとして人気があり、観光地としても楽しめるため、国内外の観光客にも愛されています。
全国の大規模な蚤の市5選
1.東京蚤の市(国立昭和記念公園・立川)
東京蚤の市は、2012年に始まった手紙社が運営する東京最大級の蚤の市で、出店者250組以上の大イベントです。ヨーロッパの蚤の市文化を基に、古くて良い品物を大切にし、新しい担い手へ引き継いでいくことを目的に開催されているそうです。開催地は、四季折々の花や植物が楽しめる立川の国営昭和記念公園のみどりの文化ゾーンゆめひろばで、例年6月と11月に開催されます。
東京蚤の市では、世界中から集められた古道具や古雑貨、美しい装丁の古書、服飾雑貨、デザイン性の高い日用品や焼き菓子、絶品フードなどが取り扱われています。さらに、子供向けのワークショップや鉄道エリア、東京北欧市や布博エリアなど、様々なテーマのエリアが用意されています。また、大道芸や音楽ライブなどのエンターテイメントも楽しめます。
2023年6月開催の第19回東京蚤の市は、6月2日(金)〜6月4日(日)の3日間で250組以上の出店者とアーティストが集まり、4年ぶりに復活開催されます。アウトドアやクラフトをテーマにしたエリアも登場するようです。6月は春の花々と青空、11月は紅葉の蚤の市を楽しめる、関東で一押しの蚤の市になっています。
2023年東京蚤の市の特集記事はこちらです。
2.関西蚤の市(JRA阪神競馬場・兵庫県宝塚市)
関西蚤の市は、東京蚤の市を開催している手紙社が、11月か12月に阪神競馬場で行う関西最大級の蚤の市です。前回開催の2019年第6回関西蚤の市では、140組もの出店者が集まっていました。
コロナの影響もあり、2019年第6回以来開催されていませんが、今年に入り、東京蚤の市が復活するということなので、2023年第7回関西蚤の市の復活も期待していいのではないでしょうか。
3.九州蚤の市(熊本県・熊本県農業公園カントリーパーク)
九州蚤の市は、熊本県農業公園カントリーパークで4月と11月に年に2回行われる九州最大の蚤の市です。第12回九州蚤の市は、2023年4月22日(土)・23日(日)に約200の出店者が集まって開催されるようです。
九州蚤の市の一番の特徴は、九州内の出店者が多いことです。他の地域の蚤の市には、全国から出店者が集まっていますが、九州からの出店者は少ない傾向にあります。そのため、九州の蚤の市でしか出会えないお店や名品に出会える可能性が高くなっています。
4.名古屋アンティークマーケット(名古屋・東別院)
2023年4月の開催で第12回を迎える名古屋アンティークマーケットは、毎年4月と11月に行われる中部エリア最大級の蚤の市となっています。他に紹介した蚤の市と同様に様々なジャンルの出店がある名古屋アンティークマーケットですが、その名の通り、アンティークの出店が特に多く、東海4県だけでなく、大阪と東京の間という立地もあり、関東関西のアンティークの名店が集まるイベントになっています。また、大須に代表されるように、名古屋は古着文化が盛んなエリアもあるため、古着エリアも必見です。
5.PASS THE BATON MARKET(東京品川・コクヨ品川オフィス)
PASS THE BATON MARKETは、デッドストック・規格外品の蚤の市を開催する株式会社スマイルズが企画する大規模な蚤の市です。毎年国内外から出店者が集まるイベントで、2023年4月15日(土)・16日(日)の開催は第11回となっており、「フェイラー」や「DULTON」、「ノルウェー商工会議所」などの初出展に加え、パスザバトンが主催する「パスザバトンの蒐集」も出展されるようです。
毎月開催される全国の大規模な蚤の市
平安蚤の市(京都・岡崎公園)
京都市左京区にある平安神宮前岡崎公園で毎月10日前後に開催される平安蚤の市は、100以上の出店がある大規模な古物愛好家向けのイベントです。この蚤の市では、世界中から古物を愛する人々が集まり、文化交流の場となっており、京都の文化を広く発信しています。骨董品店、古道具店、古着店などが出店し、様々な商品が取り扱われています。
岡崎公園は、北側に平安神宮の応天門、南側に大鳥居が見える広場で、毎月蚤の市の開催が告知されます。平安蚤の市は、レトロな雰囲気を持ちつつも、活気あるムードが漂い、来場者たちが足を止め、商品を観察する様子が見られます。参道周辺や広場には、約150店舗の古物店が出店しており、京都市内のアンティークショップや骨董品店だけでなく、東京、名古屋、滋賀、岡山など様々な地域からも、和洋の古物を取り扱う店が集まります。
平安蚤の市は、海外の観光ガイドブックにも掲載されるような人気スポットであり、地元市民や観光客にも親しまれています。各国の文化やセンスが感じられるマーケットで、散策するだけでも楽しめる雰囲気があります。日本人の独特な審美眼と、多様な商品が揃う市場として、平安蚤の市は新たなステージに立っています。美しい品々を見て回ることで、年齢や国境、時代を超えた共感を味わうことができます。
赤坂蚤の市(東京赤坂・ARK HILLS)
赤坂蚤の市は東京赤坂で毎月第4日曜に開催される大規模な蚤の市です。節目の開催やアニバーサリー開催の時などは100店舗近い出店者が集まり、二日に渡って開催されることもあるような蚤の市です。アンティークの家具や雑貨、古着やジュエリー、クラフトアイテムや作家作品など様々なジャンルの品が集まります。
2022年7月に第100回を超え、歴史のある蚤の市になりつつあります。また、毎年4月の開催はアニバーサリー開催になっており、通常よりも多くの出店者が集まります。ちょうど来週の4月22日開催の第109回赤坂蚤の市 in ARK HILLS~9th Anniversary ~では、前日から前夜祭も催されるようなので、都内在住の方は要チェックですね。
蚤の市の楽しみ方4選[保存版]
蚤の市巡りの醍醐味は、個性豊かな出店者との出会いや会話を通じて、掘り出し物を発見することです。蚤の市にはさまざまな出店者が集まり、それぞれの趣味や専門知識に基づいて品物が販売されています。以下に、蚤の市巡りの醍醐味について詳しく説明します。
1.出店者との会話を楽しむ
蚤の市での出店者は、商品に対する熱い思いや豊富な知識を持っています。彼らとの会話を楽しみながら、品物の背景や価値、歴史などを学べます。また、出店者との交流を通じて、自分の趣味や興味に合った品物を見つけられることもあります。
2.掘り出し物を発見する喜び
蚤の市には、まだ世間に知られていない逸品や、手に入りにくいレアな品物が眠っていることがあります。蚤の市での掘り出し物を見つける喜びは、まさに宝探しのような魅力があります。
3.価値ある品物をお得に手に入れる
蚤の市では、値段交渉が可能であることが多く、購入者は自分にとって価値ある品物をお得に手に入れることができます。また、出店者との会話を通じて、価値の見極めができることもあります。
4.写真撮影や蚤の市の雰囲気を楽しむ
蚤の市は、独特の雰囲気があります。屋外で開催されることが多く、出店者と購入者が共に楽しむ空気感や、出店者同士の交流が見られるのも魅力です。また、各地の風物詩や地元の食べ物を楽しむことができることも、蚤の市巡りの楽しみのひとつです。
また蚤の市は、買い物だけでなく散策や写真撮影も楽しめるスポットです。古い品物や珍しい品物を見ながら歩くのは、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえますし、出店者の個性的なディスプレイや並べられた品物を撮影することで、素敵な写真も残せます。