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札幌市のシンボルタワー「百年記念塔」について

札幌のシンボルタワー 百年記念塔

札幌の展望塔「百年記念塔」

地味ながら地元の学校の校歌の歌詞になるくらいのシンボルタワー”百年記念塔”
北海道百年記念塔は、日本の北海道札幌市にある展望塔です。1970年に建設が始まり、1971年に完成しました。北海道が開拓されてから100年を記念して建てられた塔であり、札幌市内からもよく見えるシンボル的存在となっています。
高さは100メートルの25階建であるが、1970年代後半からエレベーターは長らく閉鎖され、保守用となった。8階の展望室までは塔内の階段で登ることができ(9:00-17:00、入塔 -16:30)、高さ23.5メートルの展望室からは、札幌市のほか江別市など石狩平野が見渡せた[展望台からは、札幌市内や周辺の山々、海岸線を一望することができます。また、夜にはライトアップされ、幻想的な景色を楽しむこともできます。総工費5億円のうちの半分を道民の寄付で賄ったという、道民の想いが強く込められた建造物で、文化的価値としては建築文化遺産の評価を獲得しています。

www.hm.pref.hokkaido.lg.jp

 

野幌森林公園

野幌森林公園

 

野幌森林公園内にそびえたつこの塔の周りは自然豊かな原生林に囲まれいて、小動物の憩いの場となっている。また同じ公園内には北海道博物館や北海道開拓の村と隣接している。
北海道百年記念塔は、春から秋にかけては、周辺の公園で開催されるイベントやフェスティバルの会場としても利用されています。
北海道百年記念塔は、北海道の開拓や発展を象徴する建物であり、多くの人々に愛されています。
周辺の小学校や中学校の校歌には我が町シンボルの記念塔のような歌詞になるくらい、地元では愛されています。北海道の観光スポットとしての扱いはされてはいませんが、昭和建造物としてレトロロマンを感じるシンボルタワーとなっている。地域周辺の小学校では百年記念塔の写生や草花の観察。小動物の観察などの課外授業が行われている。また、札幌周辺の学校の遠足地となっていたり、冬は記念塔をスタートして原生林内を歩くスキーのコースが整備されており、冬の自然を体験できるアクティビティが用意されている。冬の記念塔は真っ白な絨毯に優雅で力強い雰囲気で見るものの心奪ってしまいます。
地元民の思い出には必ずこの塔の存在があり、この風景と共に地元民の心の中には映像として映っています。

2023年1月 百年記念塔の解体工事が始まる

シンボルタワー

しかし、複雑な構造の塔は雨水が溜まりやすく腐食が予想以上に進み、1992年(平成4年)に2億円をかけて塔内部、1999年(平成11年)に3億5千万円をかけて塔外部の大規模修繕を行うも完全修復には至らなかった。2014年(平成26年)7月からは老朽化によって金属片が落下したことなどにより、塔は立入禁止となった。その後、2016年(平成28年)9月から「北海道の歴史文化施設活性化に関する懇談会」で存廃を検討し、2017年(平成29年)には今後50年間の維持費を試算し展望台としての原状復帰で28.6億円・現状維持で26.5億円・除却で4.1億円とされ、2019年(平成31年)2月に解体の方針を決定。跡地には将来の北海道を象徴する新モニュメントの建設を予定する。
一方で、市民団体「北海道百年記念塔存続プロジェクト」が解体方針の再考を求めて活動している。

www.hokkaido-np.co.jp


道の2022年度当初予算に解体費の一部が計上され、道では2022年度中に解体工事に着手することに決定し、2023年1月23日から解体工事を開始した。50年あまり地元民のシンボルとして見守り続けてくれた記念塔はどのような末路をたどるのだろう?どんなに小さくても、古くても、そこには地元民一人ひとりがこのシンボルに思い入れがある。50年この風景に慣れていた私たちには次にどのような風景がみえるのでしょう。